何かを追っている人はかっこいい!ジャーナリストが主人公の映画5選!【映画まとめ】

新聞社が舞台の映画って好きなんですよね。特にアメリカの。なんか仕事頑張ってる感というか、何かを追い求めて来た歴史がその部屋に染み込んでいる感じがすると言いますか。中でもアメリカの新聞社はプラスどこかスタイリッシュな印象を受けるんですよね。日本は汗臭さが先に来ちゃうと言いますか。ただの海外=オシャレと感じてしまう浅はかな人間なのかもしれませんが。

ジャーナリストという職業はその「事件・謎を追い求める」という性質から主人公にしやすいんですよね。主人公の前に猫じゃらしみたいに謎をポイッて出せば「ニ゛ャーン!!!」って追いかけてくれますから。

ただ、ジャーナリストが主人公の映画には、中にはそのジャーナリズムそのものがテーマの映画もあります。それに関しては↓こちらでまとめていますので、今回はそれ以外の映画を紹介したいと思います。

報道ってなんだ?ジャーナリズムがテーマの映画4選【映画まとめ】

デヴィッド・フィンチャーが仕掛ける最恐傑作ミステリー「ドラゴン・タトゥーの女」

「セブン」や「ゴーン・ガール」など、人間の暗部を描くことを得意とする…というか基本それしか描いて来ていないデビッド・フィンチャー監督が、世界的ベストセラーミステリー「ミレニアム」シリーズの第一部を映画化しました。

主人公のジャーナリストのもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪事件の調査依頼が舞い込みます。その失踪が連続猟奇殺人事件にかかわっていると察知し、天才ハッカーのヒロインに協力を求め、謎を暴こうとします。

というのがあらすじですが、どうやら原作とはラストが違うらしく。ですが原作を読んだわけではないので、どう違うのかはわからないのですが、まー怖い。

今振り返ってみてもまー怖い。最後の方のシーン…思い出しただけでまー怖い。

主人公のジャーナリストは007シリーズのダニエル・クレイグが演じていますが、まーセクシー。こんなにセクシーな必要あるのかと思うんですが、それによりヒロインの孤独が浮き彫りになります。その仕掛けがやはり見事と言いますか。

なんだかんだデビッド・フィンチャー好きなんですよねー。

描くのは謎に翻弄される人々「ゾディアック」

ゾディアック事件をご存知でしょうか。アメリカの未解決事件の一つで、犯行後に警察やマスコミへ多量の犯行声明文を送りつけたことから、「劇場型犯罪」の一つとして知られています。それだけでなくこの事件は、それに暗号文も付随していたということでも有名です。

主人公は新聞社に勤める風刺漫画家ですが、その主人公も含めた4人の人間のゾディアック事件を追った姿を描いています。

この映画も監督はデビッド・フィンチャーです。だからと言う訳ではありませんが、この映画のテーマは犯人を捕まえることにありません。

謎に翻弄される、謎を追い求めることで壊れていく、狂わされていく人生がこの映画のテーマです。

なんでそんな角度から人間を見て映画撮るんだろう。デビッド・フィンチャー性格悪いわーと思うんですが、物語の本質は人間を描けているかどうかと考える僕にとってはやはり全然面白く鑑賞できまして、やっぱ好っきゃわーデビッド・フィンチャーとなりました。友達にはなれる気がしませんけどね。

ただ極上ミステリーかと言えば若干ものたりないのも事実。フィンチャー好きなら観ておくべき映画という感じでしょうかね。

こんな男臭い新聞記者いるのか。ラッセル・クロウ+ベン・アフレック「消されたヘッドライン」

改めて調べてみると、『ステート・オブ・プレイ〜陰謀の構図〜』というイギリスBBCの人気TVドラマのリメイクだったらしく。当時はそんなこと全然知らずに観ていたのですが、リメイクとしてたまにある無理矢理感も特になく、むしろミステリーとして、そこに関わる人間関係もしっかりと描かれていてとても面白く観れたのを覚えています。

あらすじはちょっと難しいのでシネマトゥデイのを引用します。

ワシントン・グローブ紙は国会議員と亡くなったある女性のスキャンダルとは別に、同じ日に起きたもう一つの殺人事件との奇妙な関連性を発見する。敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)は、編集長(ヘレン・ミレン)に渦中のコリンズ議員(ベン・アフレック)と接触するよう言われる。やがて彼の調査は思わぬ事件の真相に迫っていき……。

TVドラマのリメイクなんですから何時間もあるものを2時間にまとめたことになります。それでもそれぞれの人間関係はしっかりと描かれていて、より濃厚になっていたのではないでしょうか。ドラマの方は観ていないのでなんとも言えませんが。

しかしこの映画のラッセル・クロウ。新聞記者というよりは刑事です。こんな死線をかいくぐって来たかのような新聞記者いるのかっていうくらい男臭い。

当時あんまり話題になっていた記憶がないのですが、しっかりと面白い作品でした。ラッセル・クロウとベン・アフレックの共演も魅力です。

ちなみに僕はラッセル・クロウ派です。…別に派とかないか。

もう少し元気な時にもう一度見たい。「凶悪」

今更この映画を説明する必要があるのかという感じですが。実際にあったっていうんだから恐ろしい以外の何物でもない。

詳しい感想は↓にも書いていますし、そちらでもいっていますが、まー正直、映画史に残る傑作」の一つと言ってもいいと思います。それくらいに衝撃的で濃厚で、俳優の演技も、心情描写も、一枚絵の作り出す細かな説得力も、全てが素晴らしい。

『観終わってからしばらく立てませんでした。』-白石和彌監督作品「凶悪」【レビュー(ネタバレなし)】

もう一度見たいかと言われれば「ん〜…またもっと精神的に元気な時にお願いします」という感じなんですが、今思い出しても「なんだこれ」というものばかり。

その「なんだこれ」は社会の矛盾問題点が内包しているから「なんだこれ」なのであり、

「それはほら、そっちが頼み込んで来たから、ね」

というリリーさんの言葉や、

裁判所でのピエールさんの態度と言葉。

リベラルとかなんとか。高齢化や貧困。いろんな問題が絡み合って出来上がっている事件なんだと思いました。

そして忘れられない最後のシーン。

見終わった後感じたのは「ひとごとじゃねー」という事実。

10分間は立つことができず、放心状態で全然聴いても理解できなかったレディオヘッドの「キッドA」を聴いてしましました。(その時やっと「キッドA」を少し理解できるようになりかけた。映画によって自分が変えられた瞬間だと思っています。)

事実を事実のまま送り出すだけでなく、映画というエンタテイメントにすることで表現されること。映画の持つ力のひとつだと思います。

悩み、間違い、それでも人生は続く。「マイ・バック・ページ」

やはりジャーナリストが主人公のものとなると、ライターが書いたノンフィクションの原作をもとに映画化するというパーターンが多くなるのだと思いますがこの映画もその中の一つ。川本三郎の「マイ・バック・ページ-ある60年代の物語」という回想録が原作になっています。

全共闘運動が最も激しかった1960年代後半、主人公は京浜安保共闘を自称する人物と出会います。その男と接触する中で不思議な親近感を主人公は感じ、彼を取材。そして起こる朝霞自衛官殺害事件。それはその男が引き起こした事件だった。

↑のあらすじを読んでもわかる通り、ミステリーではありません。青春ものだと僕は思っています。

そもそも全共闘の活動とかに懐疑的な世代なので、こんな男のニセモノ感によく騙されるなと思うのですが、それはフィクションでありまた、時代の空気などもあるのでそこはシカトしていただいて。

最近だと一度間違えた人間はもうやり直すことが許されないような雰囲気がありますが、間違えない人間なんてこの世にはいないと思います。

悩み、間違えて、それでも人生は続きます。

最後のシーン。居酒屋で主人公は号泣してしまいます。そのシーンがこの映画の全てであり、人生の悲しさと素晴らしさを両方含んでいる素晴らしいシーンだと思っています。

そして「悪人」の撮影を経て一皮向けた妻夫木くん。

自然と出てくる主人公の雰囲気。すごい役者は匂いを変えられると言いますが、そのレベルへおそらく達したんだろうなとこの映画を見て思いました。偉そうに。

 

いかがだったでしょうか。こういうのじゃなくてジャーナリズムがテーマのもっと濃い映画が観たいという方は↓こちらを参考にしていただければと思います。

報道ってなんだ?ジャーナリズムがテーマの映画4選【映画まとめ】

読んでいただきありがとうございました。

あわせて読みたい