何度も会いたくなる!かっこいい!愛おしい!恐ろしい!魅力的なキャラクターが登場する映画6選【映画まとめ】

物語が登場人物の葛藤を描くこと一つの主題としているのであれば、その登場人物(キャラクター)が魅力的であることはとても大事なことです。

だってずっと見ていなくちゃいけないんだから。約2時間。そりゃー好きなキャラクターを見ていたいでしょ。ずっと。嫌いな奴2時間なんて見ていられないでしょ。まー嫌いな奴ばかり登場する映画もなかなか無いか。

ということで魅力的なキャラクターが登場する映画を集めました。よろしければご覧ください。

ちなみに主人公と誰かのコンビ。その2人が魅力的な映画。いわゆる「バディ・ムービー(バディ映画)」は↓こちらで紹介しています。よろしければご覧ください。

この二人最高。もう一度会いたくなる最高、最強のバディ・ムービー(バディ映画)6選【映画まとめ】

『お前は物に支配されている』見る人の常識をえぐるかっこよさ。タイラー・ダーデン(「ファイト・クラブ」)

そもそもこの映画自体、僕の中での歴代TOP3に入るくらい好きなんですが。まー危険で面白い。映画史に残る傑作映画だと思います。

一応↓であらすじを。

保険会社に勤める主人公の僕はある日、自作の石鹸のセールスをしている男、タイラー・ダーデンと出会います。その男と出会ったその日、まさかの自分の住んでいた家が爆発。仕方なく主人公はタイラー・ダーデンを頼り、一緒に暮らすことに。オンボロの家での暮らしと、彼らが始めた秘密組織「ファイト・クラブ」による素手での殴り合い。その中で主人公の心に様々な変化が。と同時に「ファイト・クラブ」変化していき物語は思わぬ方向へと進んでいく。

とまーしかし、全くもって自分で書いたこのあらすじ、全然説明できていない。この映画を簡潔に説明するなんて無理な話で、それくらいこの映画はすごい!

この映画のすごさをもっと語りたいところですが、しかし今回のテーマはそこに無いので置いておいて、でもそのすごさの中にやはりこのタイラー・ダーデンの魅力は入ってきます。

まずは何より

“Welcome to Fight Club”

この言葉を言うブラピにまーしびれます。

しかしそれだけでは無い、数々の名言。それを並べるだけでこのキャラクターの魅力は間違いなく伝わると思います。

俺たちは消費者だ ライフスタイルに使える奴隷
殺人 犯罪 貧困 誰も気にしない それよりアイドル雑誌にマルチチャンネルTV……

お前は”物”に支配されている。

ワークアウトは自慰行為だ 男は自己破壊を

“いつか死ぬ”ってことを恐れず 心にたたき込め

素晴らしい体力と知力に恵まれた君たち 伸びるべき可能性がつぶされている
職場といえばガソリンスタンドかレストラン しがないサラリーマン
宣伝文句にあおられて要りもしない車や服を買わされてる
歴史のはざまで生きる目標が何もない 世界大戦もなく大恐慌もない
俺たちの戦争は魂の戦い 毎日の生活が大恐慌だ
テレビは言う ”君も明日は億万長者かスーパースター”
大嘘だ その現実を知って俺たちはムカついてる

職業がなんだ 財産がなんの評価に? 車も関係ない
人は財布の中身でもファッションでもない
お前らはこの世のクズだ

お前は廃墟となったロックフェラー・センターの大渓谷でヘラ鹿を追う
死ぬまでもつ革ジャンを着てシアーズ・タワーを覆うツタを這い上っていく
見下ろすと穀物を砕く小さな人間
無人の高速道路に並べられてる皮をはがれた鹿 元気を出せ

現代の社会に疑念と不満を持っているのであれば、この危険な人物に憧れてしまうかもしれません。その中にはもちろん僕も含まれていますが。

村上龍さんの「愛と幻想のファシズム」の主人公「鈴原冬二」のような危険な魅力があります。

この映画自体の魅力、素晴らしさは↓でも解説しています。よろしければご覧ください。

「ファイト・クラブ」が歴史的傑作である6つの理由【映画レビュー(若干ネタバレあり)】


『今あいつ何してるかな』また何度も会いたくなる憎めない奴。横道世之介(「横道世之介」)

あらすじと言うほどのものじゃないんですが↓

主人公「横道世之介」が大学進学のために上京して、友達ができて、恋をして、恋人ができて、世の中について考えて、人生について考えて…という、言ってみれば誰でも経験する話を描く。過去と、現在という過去からの未来の話を織り交ぜて。シンプルで、素晴らしく愛おしいお話です。

吉田修一さんの同名小説が原作になっていますが、最近その続編「続 横道世之介」が発売になりました。んー読みたい!また世之介に会いたい!(原作の小説は読んでいないんですけどね。)

この映画、160分と、とても長いんです。でもそんなこと全く感じさせない。むしろずっと観ていたい。暖かい。

お人好しで、人懐っこくて、真面目で、アホ。そんないいやつ。

↑の予告にも出ていますが

「おいが死んでもさあ、みんなああやって泣くとやろか。おいのこと思い出してさ」
「ええ?どがんやろ。世之介のこと思い出したら、きっとみんな笑うとじゃなかと?」

そう。そんないいやつ。

話は節々に現在の友達が世之介を思い出すシーンが入って来ます。それがなんともいい。

どんな人の思い出の中にも入り込んで、そこだけなぜか暖かい。だから切ない。寂しい。そんないいやつ。

カリスマ性とか、何かに秀でてるとか、そんなことなんかより、普通であること。呆れるくらい普通であること。人として重要なのは本当はそんな事なんじゃないかなと思います。

たまらなく愛おしい。

観たら絶対、世之介のことが好きになります。

「続 横道世之介」も作って欲しい!もう一度会いたいんです!世之介に!

歴史に残る圧倒的最恐ヒール。ジョーカー(「ダークナイト」)

もう説明不要なくらいの傑作「ダークナイト」ですが、この作品がなぜこうも傑作かはやはりヒールであるジョーカーの活躍が7割を締めるでしょう。

もう完全に喰っていますもんね。主人公のバットマンを。

愚問ですがあらすじを。複雑なのでヤフー映画よりコピペしました↓

悪のはびこるゴッサム・シティーを舞台に、ジム警部補(ゲイリー・オールドマン)やハービー・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマン(クリスチャン・ベイル)は街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。

いわゆる光と闇の戦いの構造になっていて、絶対に面白い構造にはなっているのですが、この映画のすごいところはそこにもう一つの対立構造を入れることでより複雑かつ面白くなる仕組みになっていると考えているのですが、それはまた別の機会に紹介したいと思います。

兎にも角にもこのジョーカーの凄さですが、その特徴は3つあると思います。

  1. 狂気
    何か一つの点でぶっ飛んでいることがキャラクターを魅力的にする方法論の一つだと思いますが、ジョーカーの場合、狂気です。
    その狂気とは、自分の命をゴミほどにも大事にしていないことから来ます。
    自分の体に爆弾をつけることで相手を脅したり、死ぬことを厭わず、バイクに飛び込んで行ったり。だからこそ他人の命もクソほどにも思っていません。その奥には彼の口が裂けた笑顔の理由が眠っているのか。そんなことまで考えさせるほどの作り込み。素晴らしいです。
  2. 人の裏をかく
    多分犯罪者としてIQがめっちゃ高いんでしょうね。全てのことが計算し尽くされているかのように裏をかいて来ます。人の心理を読んで、様々な罠を仕掛けて来ます。そしてそれにより3つ目の特徴へと誘います。
  3. 恐怖と憎悪をあおる
    人間の恐怖と憎悪に歪んだ姿を見るのを最高のエンタメとしているんですかね。ジョーカーは。怖い怖い。
    巧みに人間の心理を操り、人々を翻弄。そして、そうやって人が死んでいくのはバットマンが姿を見せないからだとしてバットマンを窮地に追い込んでいく。

映画史に残る最恐ヒールですね。

ちなみに近々ジョーカーを主人公にした映画が公開されます↓

もうめっちゃ面白そうじゃないですか!

こちらもとても楽しみです。

ダークヒーローなのか、ヒールなのか。ハンニバル・レクター(「羊たちの沈黙」)

こちらも説明不要の傑作映画ですが。一応あらすじを↓

凶悪事件の参考のために、主人公の女性警官クラリスは猟奇殺人犯で元精神科医のハンニバル・レクター博士にアドバイスをもらい、その2人の奇妙な交流を描く。

凶悪事件解決を主軸にしていますが、テーマはクラリスとレクター博士の奇妙な心の交流を描いています。

歪んだ心の持ち主なんですかね、僕。なんかダークヒーローばっかり好きなんですよね。ただこのレクター博士は果たして悪役なのかなんなのか。

こちらもその特徴を3つ挙げてみます。

  1. 頭脳明晰・芸術的センスがすごい
    レクター博士は犯罪者ですから、監獄の中に入れられています。しかしその監獄には彼の描いた絵画がずらり。こんなすごい絵かけるんかい!そして所々に出てくる観察力と考察力。おそらくレオナルドダヴィンチ的な天才なんでしょうね。
  2. 誇り高く、礼儀正しい
    彼自身はとても礼儀正しく、自身に満ちた振る舞いをします。クラリスへの尊敬の情や優しさを忘れません。時に他の囚人が彼女に対して失礼な振る舞いをした時などは、彼女を守り、そしてその男を罰します。と言うとすごいいい奴そうですが実はただ普通の振る舞いをしているだけで、登場する他の人間が異常に描かれているだけです。犯罪者が普通で、そうじゃない人が異常という、なんともクレイジーな映画の構造になっていますね。
  3. カニバリズム
    これが一番の特徴なんですが、人肉を食べるんですね。うん。それ以上に言うことはありません。

好きになるかはさておき、忘れられないキャラクターであることは間違いありません。

続編が「ハンニバル」と「ハンニバル・ライジング」と出ていますが、あまりにも酷評なので僕は観ていません。”レクター博士という最高の素材がありながらここまでの駄作を作れるか”という評価を聞いたことがあります。うーむ、物語作りって難しいですね。

ちなみにドラマ版の「HANNIBAL/ハンニバル」↓は大変好評のようです。

ただ、僕は…しばらくは観ないですかねー…だって怖いから。

怖いもの見る時ってエネルギー要りますよねー。…でも、そのうち観る気がします。ひょえーっ

まるで小動物を見るような愛おしさ。ミニオン(「ミニオンズ」)

もともと「怪盗グルーシリーズ」の仲間でしかなかったミニオンたちが主人公になった今作。やはり当初から人気であったのでしょう。その証拠と言いますか、映画ではなくショートフィルムというかショートコント的な感じの作品もかなりたくさん存在します。どれも面白い。

そして子供にとどまらず大人も惹きつける魅力もありますよね。

ミニオンたちを観ていて起こる感情。それは「なんとなく可愛い」ではないでしょうか。

ミニオンの特徴をまた3つ、簡単にあげると↓

  1. 無鉄砲で刺激大好き
  2. アホ
  3. 何を言っているのかわからない

だと思います。

「無鉄砲で刺激大好き」というのは物語を進める上での推進力としても役に立つし、ポジティブというのはやはり魅力になる。

「アホ」ということほど憎めない、愛される特徴はない。

ただ、僕が重要だと考えるのは3つ目の特徴です。

「何を言ってるのかよくわからないけどなんとなくわかる」

例えばある程度話せる場合単なるドラえもんでしかありません。もしくは他の何かのキャラクターか。

でもミニオンは話せません。そうすると、何かよくわからない動物を見ているような感覚になります。

それが群れて何かやっていると効果は倍増です。

まさに小動物たちがアホしている動画を見ている感覚になる。

だから大人も観てしまう。そしてどこか癒される

書いていて気付きましたが、過去にもこんなキャラクターがいました。

「トムとジェリー」です。

もしかしたらミニオンは「21世紀版トムとジェリー」なのかもしれません。

…ん?ちがうか?

That’s Japanese SAMURAI HERO.椿(桑畑)三十郎(「椿三十郎」「用心棒」)

↑画質が良いーーーーー!すげぇーーーーーー!

まあそれはさておき。ひとまずそれぞれのあらすじを↓

『用心棒』
やくざと元締めが対立するさびれた宿場町。そこへ一人の浪人者がやってくる。立ち寄った居酒屋のあるじに、早くこの町を出ていった方がいいと言われるが、その男は自分を用心棒として売り込み始める。やがて男をめぐって、二つの勢力は対立を深めていく……。

『椿三十郎』
凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀する痛快アクション時代劇。用心棒の続編。

用心棒の方がスケールの大きい話になっていますが、個人的には椿三十郎の方が話がうまくまとまっていて好きなので、以下椿三十郎と呼びますが、この椿三十郎。日本人の作る物語に出てくるヒーローの典型の特徴を持っていると思うのです。

  1. 粗野で口が悪く、みすぼらしい
  2. 根は優しく弱者の味方
  3. 全然有名じゃないけどめちゃんこ強い

そう、椿三十郎っていうのも適当に名乗っただけなんですよね。

「名を名乗るほどの者じゃありません。」

まさにこれですよね。

うん。やっぱりカッコイイですよね。自分の名声のためじゃなく人を助けるその姿っていうのは。

それでいてその粗野で乱暴な口の利き方からちょっと嫌われている。

「この人の良さを知っているのは自分だけなんだ」って観ている人に思わせるんですかね。

(ちなみに観ている人だけが知っている主人公の姿を観せることは脚本の理論としてあるので有効です。
他にも何かしら物語理論を知りたい方は↓に僕が読んだ本をまとめていますのでよろしければご覧ください。)

小説や脚本、漫画など、物語理論の勉強にオススメの本4選

『七人の侍』のキャラクターたちも素晴らしいですが、個人的にはキャラクターとして立っているのはこちらだと思いましたので、「椿三十郎」を推しました。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

こうしてまとめようとしてみますと、単体での魅力的なキャラクターというのは実は見つけるのが非常に難しく、大体が誰かしらとコンビを組んだ、いわゆる「バディもの」というのが目立ちました。

ということで思い立ちまとめたのが↓こちらです。よろしければご覧ください。

この二人最高。もう一度会いたくなる最高、最強のバディ・ムービー(バディ映画)6選【映画まとめ】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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