「シェイプ・オブ・ウォーター」レビュー【ネタバレなし】-『アカデミー賞ってやっぱすげぇ』

アカデミー賞。

映画好きなら気にならないはずがなく、映画好きとは言わない人でも、アカデミー賞受賞作と聞けば「きっと面白いのだろう」と思う人が多いのではないでしょうか。

僕自身もアカデミー賞作品は基本チェックしているのですが、作品によっては気乗りしないものもあり、そんなこんなでやっと観ました。

第90回アカデミー賞受賞作「シェイプ・オブ・ウォーター」

 

あらすじ

簡単に言うと、言葉を話せない孤独な主人公の女性がアメリカの宇宙研究所が見つけ出した海のバケモノ…と言うか神様とも崇められていたような存在と恋に落ちるという話です。

そもそもアカデミー作品賞って何?

Wikipediaによれば

映画作品自体へと賞が贈られるアカデミー賞の最重要部門である。
その年のアメリカで上映された最も優れた映画5本を候補に選び、その中の1本にこの名誉が与えられる。アカデミー賞の候補投票は会員がそれぞれ属する分野のみの投票であるが、作品賞だけは全会員が5本候補を選んで投票する。ちなみに、授賞するのは、作品のプロデューサーである。

とのことで、

作品の面白さとかよりもその映画の持つ意義や場合によっては時代性、芸術性なんかも総合して評価されると聞いたことがあります。

つまり何が言いたいかというと、

「アカデミー作品賞を受賞したからといって必ずしも面白いわけではない」

ということです。

そしてさらに何が言いたいかというと

「僕はこの作品そんなに面白くなかった」

ということです。

決して面白くないわけではない。

ただ大事なのは、見出しの通り、決して面白くないわけではないということ。

期待しちゃったから。作品賞とったし。ギレルモ・デル・トロ監督の作品で好きな映画あったしと思って。

だから決して面白くないダメな作品ではない。

そしてもう一つ大事なことが、好きな人はものすごく好きな作品になりうるし、主人公の孤独に共感する人はそのあとのロマンチックな展開と、ダークファンタジーなんだけどどこか可愛い美術セットを「ステキ」と思えることと思います。

何よりどこか映画好きのひとが好きになる映画ということを感じました。

個人的には「パンズ・ラビリンス」の方が好き

ギレルモ・デル・トロ監督の作品を全て見たわけではないのですが、個人的には「パンズ・ラビリンス」の方が好きです。

予告を見ても分かる通り、絶望や理不尽の漂う時代に生まれてしまった主人公の少女が、母親ともうすぐ生まれてくる弟のために、なんとか試練を乗り越えて、一握りの希望や優しさを手に入れようとする姿に胸が締め付けられます。そしてラストシーン。これは果たしてハッピーエンドなのだろうかと疑問に思い、切なくもなんともいえない感情になったことを覚えています。

そしてもう一つ、「永遠のこどもたち」

ホラーとも言えるくらいの怖い設定の話なんですが、その奥にある親子の愛や決意など、実はジーンとくる話です。個人的には怖さでいうとパンズラビリンスの方が怖かったです。

 

この二つの作品に共通する点は、現実世界の中にファンタジーを作ってそこと交わりながら話が進んでいくということ。「シェイプ・オブ・ウォーター」のようにいきなりおとぎ話の世界のような話ではありません。

多分そこが僕にとっては1番違うのだと思います。その世界に入って行きずらかった。つまりは僕の想像力不足

まとめ

しかしアカデミー賞というのは凄いですね。作品としては異端とも言えるようなバケモノとの恋物語が作品賞をとるんですから。

まさに映画好きたちの祭典。

映画が好きであり、映画を楽しみ、映画にこだわりがあり、そして映画を信じている。

そこには大切な映画体験が過去にあり、それをまた未来に向けて引き継いで行きたいと、90回以上も続けてきている。

いいですね。なんか。

 

ちなみにアカデミー賞を参考にして「面白い」作品を観るのであれば、脚本賞を参考にするべきだと僕は思っています。

この年の脚本賞は「ゲット・アウト」

この映画についてはこちらでレビューしています。よろしければご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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